たかぱん

 「みとって!」

びっくり聖書解釈

 幼児が親を呼びます。ほら、今からボールを空中に挙げて、それをキャッチするから。
 自分が何かするときに、それをよく見ていてほしいのです。福岡の言葉では、「みとって!」と言います。「見ていてよ」というふうな意味です。自分がこんなことができるんだから。ほめてほしい。子どもの、素直な気持ちです。
 逆に、自分が悪いこと、つまり何か怒られることをしてしまったとき、子どもは自分の顔を隠します。自分が親を見ていなければ、親からも自分が見えない、とでも思うらしいのです。これは、見ていてほしくない、という気持ちの表れです。
 子どもじみたばかばかしいことだとお思いですか? でも省みれば、私もまったく同じようなことをしているんです。「これだけは神さま、見ていないでくださいね」と、つい下を向いてしまうようなときが。
 私が、高慢な意味ではなく、ただ幼子と同じような思いで、「神さま、見とって!」と顔を上げるようでありたい、と、私はふと思います。



どこにも主の目は注がれ/善人をも悪人をも見ておられる。
(箴言15:3,新共同訳聖書-日本聖書協会)



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