たかぱん

 親の七光

びっくり聖書解釈

 有名俳優の息子が注目される。有名歌手の娘が注目される。よくあることです。昔から、悪口のように「親の七光」と言われてきました。親の知名度のために、子どもがもてはやされることです。
 しかし、注目される方もプレッシャーがあるといいます。気の毒と言えば気の毒ですが、常人のもちえないチャンスをもっているために、羨望の眼差しで見られるのは事実です。
 ○○の子、というレッテルは、いわば身分証明です。徳川家の云々、源氏の血筋を汲む、それだけでひとつの信頼を得ることができます。この場合、「子」というのは、たんに息子や娘のことに限らず、子孫全体を指す言葉ととなっています。
 お祈りを「(天の)お父さま」と始めるのは、イエスさまが直接そう祈るように教えてくださったからです(マタイ6章,ルカ11章)。信じる者は、神の子とされるのです。
 なんと大それたことでしょう。なんの価値もないこんな私を、神の血筋に招き入れてくださいました。神の七光を受けることは、神の国において祝福を受けるということです。
 けれどもそれは、必ずしも世の人々にもてはやされることではありません。イエスさまも、たんなる人間ヨセフの子だとしか思われていなかったのです。



イエスはヨセフの子と思われていた。
(ルカによる福音書3:23/新共同訳-日本聖書協会)

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