たかぱん

  人は、どこから来て……

びっくり聖書解釈

 哲学というと、難解な用語を使って、当たり前のことを難しく考える変なことだと思われるかも知れません。けれども、「自分はどこから来たのだろう。そして、どこへ行くのだろう」という疑問、問いかけをすることは、ふつう誰にも経験があることです。たとえ日常ごまかして暮らしていたとしても、それをまったく考えたことがない人は、あまりいないでしょう。
 哲学の基本は、その疑問にあるように思います。
 疑問には答えたい、との心理からか、どの人種も神話を考えました。何かの答えがあると安心するのでしょう。それは、ほんとうの答えとはなっていないにしても、真実を象徴的に表しているものなのかもしれません。
 この問いには、答えは出なくてもよいのです。なぜって、人間なのだから。生まれ、そして死ぬ運命の人間は、生まれる前のこと、死んだ後のことは、経験してそれを述べることができないからです。
 自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くのか、知っている……それは、もはや人間の言葉ではありません。



イエスは答えて言われた。「……自分がどこから来たのか、そしてどこへ行くのか、わたしは知っている……」
(ヨハネによる福音書8:14/新共同訳-日本聖書協会)

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