たかぱん

 励ましているつもりが……

びっくり聖書解釈

「こんな人がいるってよ。すばらしいねえ」
「偉いねえ、この子。こんなに苦労して……」
 感動的なドキュメンタリー番組を見て涙して、次の瞬間には、
「だからあんたも頑張らなきゃ」と子どもをにらむとすれば、言われた子どもの方はどう思うでしょうか。
 言葉で、人を批判したり、あるいは人を励ましたりすることは、ある意味で簡単です。その励ましの言葉で、勇気づけられるということも、実際にあります。でも……。
 ヨブは、突然の災難に遭いました。見舞いに来た友人たちは、最初はどう言葉をかけてよいか分かりませんでしたが、ただ、その災難は神の罰だと心の中で決めつけていました。しかしヨブは、そうは思いません。友人たちはいつしか、ヨブが頑固だと責め始めます。たまらずヨブは、下のような言葉を返しました。
 言葉は、暴力ともなります。そして、暴力として他人を傷つけていることに、たいていの場合、言った本人は気がついていないのです。



あなた自身はどんな助けを力のない者に与え
どんな救いを無力な腕にもたらしたというのか
(ヨブ記26:2/新共同訳-日本聖書協会)

Takapan
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