たかぱん

  お互いさまが基本

びっくり聖書解釈

 市井でも、教会でも、虫の好かない人というのがいます。どうにも合わないということはあるもので、パウロもペトロの悪口を書いているくらいですから、人間同士すべてが仲良く、というのは無理なことなのかもしれません。
 問題は、「あの人は間違っている」という判断を平気で下すことです。パウロもこの罠に陥っているように見えますが、自分が正しくて相手が間違っている、と結論づけてしまうことには、私たちも気をつけなければなりません。
 相手が間違っている、と自分が思うとき、その相手も、こちらが間違っている、と考えているのが普通です。自分もまた、悪いように思われている点を、わきまえる必要があります。そして、そのどちらが正しいかを決めることができる存在があるとすれば、それは人間でなく、神でしかないのです。
 この、「お互いさま」の関係が、人間が相対的であることを示しています。それに対して、神こそが、絶対的な存在であるといえるのです。



あなたが正しいので、あなたの神、主がこの良い土地を与え、それを得させてくださるのではないことをわきまえなさい。あなたはかたくなな民である。
(申命記9:6/新共同訳-日本聖書協会)

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