たかぱん

  タバコの広告は実に見事

びっくり聖書解釈

「20歳まではだめ」
 タバコの広告に記されている、巧妙な宣伝文句です。
1 禁止されるとやりたくなる十代後半の世代に効果的な刺激を与えます。
2 20歳になれば好きなだけ吸うがいいという認可を与えています。
3 もちろん、ちゃんとマナーを呼びかけていますという証拠になります。
 同様に、駅の喫煙所を設置するという宣伝も、見事だと思います。嫌煙家に対する義理立てした証拠を掲げておいて、ベンチ付きでもっとも乗り降りしやすい場所に設置することで、堂々と吸える一等地を提供することにも成功しています。結局タバコの煙を吸うと発作の起こる病気をもつ人(これはかなりの%でいらっしゃるのです)は、一番不便なホームの隅に追いやられ、ベンチもなく立たされる羽目になります。あるいは、階段を降りるだけで煙を吸わなければならないことになることも……。
「ポイ捨てしない」という美しい文句も、「捨てさえしなければ、人のいる所で吸ってよい」と折り紙をつける言葉となってますし、「人ごみでの歩行喫煙をやめましょう」というのは、吸う本人が「人ごみ」だと考えなければ、いくら人がいても歩いて吸ってよい、という宣伝となっています。
 モーセ五書のさまざまな律法も、裏を返せば当時の人々がそういうことをやっていた、という証明にもなります。人間に禁止条項があるということは、それが普通に行われているという事実を物語り、また、人間がそういうことをやりたがるという証拠にもなっています。
 戒めというのは、往々にして、そういうものです。



聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、
人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。
(テモテへの手紙二3:16/新共同訳-日本聖書協会)

Takapan
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