本

『ガチャピン・ムック グッズ大図鑑』

ホンとの本

『ガチャピン・ムック グッズ大図鑑』
扶桑社
\1155
2007.12

 2007年9月現在の、ガチャピンとムックのグッズを網羅した本だという。
 キャラクターグッズ天国の日本について書いた本もあったが、こうして一冊にもなるほどに豊かなバラエティがあるキャラクターというのも珍しい。それも、一放送局の生み出したキャラクターであるのだから、メディアの力というものを強く感じさせる出来事である。
 もちろん、子ども相手の商売がベースであったはずなのであるが、このキャラクターになじんで育った子どもたちが、すでにアダルトの世代になっており、親が子に好きにさせて子が買うような顔をして自分のために買う、というふうな図式も事実あったことだろう。しかし、実際には、もうおとながそういうものを買い集めるということが、立派な市民権をもってきているのであるから、時代の進展と共に、どういう扱いになっていくのか、また将来のビジネスも分からないということになるのだろうか。つまり、祖父母が孫に買うごとくして自分の楽しみのために買う姿さえ想像できるのだ。
 この本は、図鑑と銘打っているものの、事実上、カタログである。商品の販売情報が充実しており、店舗とWeb販売をガードしている。
 先日もムックと大喧嘩をしたなど、ガチャピンのブログも日常的に話題に上っており、彼らの話題性は高い。それにしても、いろいろな商品のあること。一時一斉に現れた、モノトーンの二人は、本当にこれがあのガチャピンとムックか、と驚かせたが、最近はまた赤と緑に落ち着いているかのようにも見える。
 私が持ち運ぶバッグには、ガチャピンの10cmあまりの大きさの人形がぶら下がっている。バザーで入手したものだ。これも、ちゃんの載っていた。私は何もガチャピンのファンというわけではないが、あのポンキッキでサーフィンやスキーを颯爽とこなしていたガチャピンの姿は、目に焼き付いている。放送時間帯を追いやられている恰好のキャラであるが、これだけの知名度が依然としてあることに、改めて驚くものである。
 これを、心理的に分析するか、経済的に分析するか、そのあたりは、各人の関心に従ってどうぞ。




Takapan
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